この手法を行うと、相手が話を聞いてもらえるという安心感を抱き、いろいろな話をするようになり、コミュニケーションが円滑に行えるようになります。
したがって、この手法は非常に大切だと思います。
(ちなみに、ここでは便宜上「手法」と記述していますが、単なるテクニックではなく考え方・心の持ち方であったりもするので、勘違いをしないでいただきたいと思います。)
一生懸命話を聴くことを「積極的傾聴」と言います。
話を積極的に聴けば、話し手を1人の人間として認めることになるので、相手も「受け入れられた感」という「安心感」を受け止めることができます。
そうすると話し手の警戒心がなくなるため、その人から本音に近い話がたくさん吸い上げられるようになるというわけです。
フレーズとしては、
「なるほど、・・・・・ということですね」
「なるほど、・・・・・とおっしゃるのですね」
というようなフレーズで、とにかく相手が話した内容を上の例で言うと「・・・・」に入る部分に入れて、リピートして返してあげるというようなものです。
このポイントは、「心で聴く」というところです。
相手の心に寄り添うように聴くことが大切です。
話の内容の正しさを判断しながら聴くのではなく、相手の感情を意識して、まずはその感情を理解しようと聴くのです。
その感情自体は、正しいとか正しくないということではありません。その感情が起きていることは紛れもない事実なのだから、その事実をありのままに聴けばよいのです。
これは会議の中でメンバーから意見を吸い上げるときに使える手法ですが、それだけでなく日常的なコミュニケーションにおいても非常に使える手法だと思います。
例えば、夫婦生活の中で相手からの主張を聴くとき、付き合っている人からの主張を聴くとき、親からからの主張を聴くとき、など、日常生活で使えるシーンは列挙にいとまがありません。
みなさんは、普段、相手の話のあげあしをとってしまうことはありませんか?
つい、話の論理の正しさを追求しようとして、相手の話を受け止めることを忘れてたりしませんか?
話の途中で自分の主張をつい言ってしまうことはありませんか?
シンプルな考え方ですが、きちんと心がけないとなかなかできない手法だったりもします。
普段から心がけて、きちんと自分のものにすることをオススメします。
この手法・考え方を身につけられると、間違いなく人間関係や会議の進行などは好転すると私は思います。

話はまずは受け止めよう。

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